寝具とまくらの専門店 もりたけ
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お布団のダニ退治に有効なのは??

     2020/09/06   お布団豆知識      moritake staff

羽毛布団の購入で来店されたお客様から「羽毛布団てダニが心配なんですけど・・・・」と心配されていたので「今お使いの綿布団と比較するととても安心して使っていただけますよ」とご案内しました。(羽毛布団は今まで使用したことが無く初めて使われるとの事です)

同じような心配をされている方に、羽毛布団とダニとの関係をご案内します。
結論的に言うと、羽毛布団の中にはダニは住めないので安心してお使いいただけます。

ダニの繁殖条件は?
室内に生息するダニはコナヒョウダニ、ヤケヒョウダニが主で、繁殖できる条件は以下の3つ。1つでも掛けると繁殖できません。またダニは60℃で死滅することを覚えといてください。

①温度20~30℃
②湿度60~80%
③エサ (人の皮膚から出るアカやフケなど)

この条件に羽毛布団を照らし合わせると、当てはまるのは①の温度のみです。
②の湿度については、羽毛布団の特性として水分の吸湿発散性に優れ、吸い取った汗などの水分も発散するため、湿度は相対的に低い状態が保たれ乾燥しているのでダニは住めません。
③のエサについては、布団の中には入らないのでダニは住めません。

ということで羽毛布団の中にはダニは住めないし繁殖もできません。

また3条件の他にも羽毛布団の中にダニが住めない理由が側生地にあります。
羽毛布団に使われる生地は皆さんの認識を遥かに超え、極細の糸を高密度で織ったモノです。ダニの大きさは種類にもよりますが0.5mmから0.2mm。この大きさではダニが生地に潜って中に侵入する事はほぼ出来ないんです。

そして同様にエサとなるアカやフケ、ダニの死骸なども入り込むことはほぼありません。
羽毛布団のダニを心配される方の多くは、”羽毛は動物の毛だからダニが付きやすい”という先入観から心配されますがはそんなに心配する必要はありません。

逆に最もダニの繁殖に適しているのは綿布団です。

綿布団の生地は羽毛布団の生地に比べ粗く、ダニは容易に中に出入りできます。綿は汗などの水分を溜め込みますから、条件②の湿度もダニの繁殖域にあり、更に③のエサとなるアカやフケなども細かくなって布団の中に入り込みます。

誤解を生みやすいテレビ番組での表現
テレビ番組のハウスダストアレルギー特集で”布団のダニ”をよく取り上げますが、番組的には視聴者にアレルギーなどダニの危険を訴えたい気持ちは分かりますが、誤解を生む表現もありふとん屋としては??と思うことがあります。

一つは”布団の中と外(生地表面)では、ダニの駆除方法が変わる”ことについての説明があまりないことです。
つい先日の番組でも”ダニ退治で一番効果が高い方法は?”ということで三択問題化されていました。
①天日干し ②ふとん乾燥機 ③掃除機がけ
番組内での正解は”③の掃除機がけ”でした。しかしこの正解は”日々のお手入れ”と”布団表面のダニ”という条件付での正解であり、しかも一番効果的な方法として“布団の丸洗い(水洗い)”の紹介もありませんでした。

お布団全般、特に綿布団はダニの温床になりやすいので、天日干やふとん乾燥機、掃除機がけでは限界があります

丸洗いは布団の深部にまで水を通し、ダニを死滅させダニアレルゲン(ダニや死骸・フン・など)や、菌・カビなどその他のアレルゲンも除去出来ます。また殺菌処理も行うのでかなり効果的です。

専門店としてお布団のお手入れをご紹介します。

◎ポイント1 お布団全般
お布団を購入した時や丸洗いをした時から、マメに1~2週間ごとカバーを洗濯交換することで、ダニの侵入をかなり防ぐことができます。

〇羽毛掛け布団・羊毛・羊毛混布団の場合
・1~2週間に一度は表面に掃除機かけをすることで、表面に付いたダニの死骸や菌、ほこりを除去し清潔に保てます。
・1年に2~3回程度は2時間程度の天日干しで、紫外線により布団表面の雑菌を死滅させます。また、中の毛もふんわり復元します。※長時間干したり布団たたきで叩く事は中の毛や生地を傷めるのでNGです。
・3から5年に一度の丸洗いで、布団内部にまでしみ込んだ皮脂などの汚れを落とし中の羽毛もふんわり復元します。殺菌処理も同時に行い衛生的な状態に戻します。布団の寿命も長くなります。

〇綿布団・化繊綿布団の場合
羊毛・羊毛混布団の場合
・1~2週間に一度は表面に掃除機かけをすることで、表面に付いたダニの死骸や菌、ほこりを除去し清潔に保てます。
・1ヶ月に1回程度は半日程の天日干しで、布団をしっかり乾燥させます。紫外線により布団表面の雑菌を死滅させます。高温に晒すことでダニも若干死滅し、一定程度の繁殖抑制効果もあります。※布団たたきで叩く事は中の綿や生地を傷めるのでNGです。
・2から3年に一度の丸洗いで、布団内部にまでしみ込んだ皮脂などの汚れを落とし、綿をふっくらさせます。深部に入り込んだアレルゲンを除去し、殺菌処理も同時に行い衛生的な状態に戻します。

当店では通年お布団の丸洗いを受け付けておりますのでご利用下さい!

ここに掲載した内容は、お布団のお手入れやダニアレルゲンなどについての一部抜粋なので、疑問があればお気軽にお尋ねくださいね!

★追加情報ですが、手持ちのデータで”室内のダニ数”というのがあるので掲載しておきます
※1立方メートル当たり(約)
1位. 絨毯+畳  3,400匹
2位. 絨毯  2,500匹
3位. ぬいぐるみ  1,900匹

4位. 毛布  800匹
5位. 畳  500匹
6位. 掛布団(綿)  400匹
7位. シーツ  200匹
(※データの単位が㎥という基準なので、平面的な絨毯やシーツは畳んで重ねたような状態で計測した数値だと思われます)

敷布団(綿)というデータが無いのが不思議ですが、敷布団(綿わた)が入ってればたぶん3位,4位あたりかと思います。
このデータを見る限りアレルゲン除去には、お布団だけではなく、お部屋をトータル的にお手入れすることが重要だということが分かります。

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