★当店でもベッドを扱っておりますが、最近は特に70代以上のお客様の「たたみベッド」のご注文が各段に増えています。理由は簡単で、歳を増してくると寝起きの時に膝や腰への負担が気になりだして”和式スタイルでは難儀する”ということです。
ベッドといってもスプリングマットに変えると、旅行など短期宿泊では経験をお持ちですが、自宅で毎日となると多くの方が不安を感じますので、当店では「たたみベッド」をお勧めします。今まで畳の上で寝ていたのと全く同じ感覚ですからなんの違和感もなく移行できます。
さて今日のお客様は90歳の元気なおじいさん。電話をいただきご自宅に訪問しお話しを聞きました。
要約すると「今は寝室で、畳の上で和式で寝てて、足腰の負担が気になるからベッドにしたい。しかしベッドだと部屋が狭くなるからイヤで、ベッドの置き場所を考えたら廊下しかないが、廊下の巾が狭いからどうすればいいのか?」という内容でした。
えっ廊下?と私も心配して「やはりお部屋の中の方がいいんじゃないですか?」と念押ししたのですが、さすが大正生まれの頑固さ。頑として考えを曲げる様子もないので、私も納得して、さっそく持参したベッドカタログからたたみベッドのページを開いて、このタイプなら、今までと全く変わらない感覚で移行できますよ、と説明すると、おじいさん大喜びで即決でご注文をいただきました。
やはり危惧それてたのは”寝心地が変わること”でした。人は歳を重ねるにつれ”固定観念”が強くなり今までの常識や意識を変えることにはものすごく抵抗がありますから、ご高齢の方の「たたみベッド」は本当に増えています。
今回は廊下の巾が77.5cmだたので、75cm巾の特注サイズで製作いたします。ご注文主のおじいさんは、身長148cmで体型も細身なので75cm巾でも快適にお休みいただけると思います。
ベッドを買いたいがどうしようと思われて「もりたけ」を思い出していただき本当にありがとうございました。
数十年に及ぶお付き合い、大切にして行きたいと思います。