最近はご高齢のお客様から「羽毛ふとんを使っているのだけれど、もっと軽い布団が欲しい」と言われることが多くなりました。そんなお悩みにもできるだけお客様のご意向に添える掛け布団をご紹介しておりますが、化学繊維では羽毛ふとんより軽くて暖かい素材は未だ開発されていません。(※一部通販などで誇張表現と思われる商品はありますが)
羽毛ふとんは軽さと温かさを追求しています。ですから“羽毛ふとんは軽い”ということをよく言いますが、側生地を含めると一般的には2.2kg前後となります。更に2層キルト(ツインキルト)となれば、生地が1枚増えるので3kg近くになります。ある程度重みを感じる方が好みという方は2層キルトでも良いと思いますが、とにかく軽いものをご希望されるお客様には、立体キルトで側生地も高品質の綿生地、あるいは相応の機能を持った生地のものをお勧めしています。
意外と落とし穴になるのが、布団の側生地のスペックです。価格を下げるために使用される場合が多いポリエステル生地は軽いので、布団の総重量も軽くなりますが、肌触りや掛け心地が落ちてしまうので要注意。なるべくポリエステルの割合が少ない生地をお勧めします。
また掛け布団カバーも重量としてはシングルサイズで150×200cm×2枚分で600g~800g程度になります。特に軽い素材(綿100%)の掛け布団カバーもご用意しておりますので、軽い羽毛ふとんと組み合わせると今まで感じたことのない軽さを体感できます。
※2層キルトの羽毛ふとんは例外もありますが、ロープライス企画の羽毛ふとんに採用されることが多く、コストを下げるために粒の小さなダウン(保温力が劣るので価格が安い)を使って製造されています。小さなダウンでも保温性を上げるために開発された技術ですから低品質ということではありませんが、あえて総重量が重くなるというデメリット(お布団の総重量が重くなる)を前提として作られています。