昨日は雪がちらつき、今日も最高気温3度ととても寒い飯田地方です。
スリープアドバイザーもりたけです。
□さて、羽毛ふとんに毛布を重ねる場合、販売店などで「羽毛ふとんの上に毛布を掛けてお使い下さい」といわれたことがあると思います。当店でもその様にお伝えします。
毛布は肌触りも良いからどうして?と思いますよね。
本日ご来店の毛布ご購入のお客様にも訪ねられたので少し説明します。
予備知識①
羽毛ふとんの特性の一つに、羽毛以外の寝具に使う素材に比べ熱伝導率が高いことが挙げられます。 熱伝導率が高いということは、お布団に潜り込むと直ぐに体温が伝わりお布団が暖まる、ということになります。
予備知識②
毛布を使う理由は単純に保温力を上げることです。
☆この二つの情報を重ねると、毛布を羽毛ふとんの上に掛けた場合、カラダと羽毛ふとんが密着しているのでお布団が直ぐに暖まり、更に毛布の効果で暖まった空気を溜め込む効果がアップします。
逆に羽毛ふとんの下に毛布を掛けると、カラダと羽毛ふとんの間に壁ができてしまい体温が羽毛ふとんに届くまでの時間が長くなります。結果としてお布団全体が暖まるのが遅くなります。
この様な理由から毛布は羽毛ふとんの上に掛ける、という使用方法になります。
ただ、必ずそうしなければダメと言うわけではありません。
逆説的に言えば、寝室がある程度暖かいお部屋で寝具も冷たくはない、電気敷き毛布、あるいはドクターセラ等の温熱敷き布団をご使用されて、寝具が暖まっている、などであればお布団に潜り込んだときの軟らかい肌触り重視で毛布を掛けふとんの下に使っても問題ありません。
ですから寝室の状態によって暖かいと思われる使い方がベストだと思います。
以上ご納得いただけましたでしょうか?
□補足として3点ほど・・・・
羽毛ふとんに合わせる毛布の種類についてアドバイスです。
①羽毛ふとんの特徴の一つに”軽さ”があります。そこへ2枚合わせのマイヤー毛布をお使いになると重さは一気に倍またはそれ以上になり”軽さ”のメリットが落ちてしまいます。できればニューマイヤー毛布(一重)等の軽量なモノをお勧めします。
秋から初冬にかけては綿毛布でも十分でしょう。
②ウールやカシミヤなどの純毛、あるいはシルク毛布をお使いの場合、動物由来の素材も熱伝導率は高いので羽毛ふとんの下に掛けても全く問題ありませんし、当店ではこの使用方法がベストだとお客様にはご説明しています。
また羽毛を使ったダウンケットは羽毛ふとんと基本的には同じですから、お布団の上でも下でも保温効果は同じです。
③注意点として、ポリエステルやアクリル毛布を羽毛ふとんの上や下にご使用になる場合、おふとんから滑りやすく、寒くて目が覚めると毛布がお布団の外へ...と言うことが往々にして起こります。
数年前からポリエステルやアクリル素材、または綿毛布素材がお布団カバーになった商品がありますので、使ってみるのも良いですよ。
本日はここまで。また次回スリープアドバイザーもりたけが寝具の情報をお伝えします!
寒さが厳しくなりますね。年末年始に風邪で寝込む・・なんてことの無いように暖かくしておやすみ下さいね(^^)/