9月末に“正絹(しょうけん)“のお座布団10枚をご注文いただき先週納品させていただきました。「正絹の座布団」・・・何それ?と思う方も多いと思います。
「正絹の座布団」とは生地に正絹(絹糸=シルク100%)を使って仕立てた座布団のことを言います。今は座布団生地の多くが、綿やポリエステル、または綿/ポリの混紡を使用しています。
正絹とは別に”絹交”と呼ばれるものは、絹糸(シルク)に綿や他の繊維を混紡したもの言い、絹糸(シルク)で織り上げた生地だけを“正絹”と呼びます。
お座布団のご注文は、最近は少ないとは言えぼちぼちありますが、正絹となると記憶では7、8年ぶりのご依頼で、ブログを書く(入力)のに漢字変換が中々出てこないほど今はレアです。
さて、ご注文いただいたお座布団は、伝統的な紬の風合いと”和”の微妙な色調がとても素敵なお座布団に仕上がりました。
この度お祝い事があり来客が見込まれるためとのことで、これを機にお座布団を新調することにしたそうです。
最近は新築した家に座敷が無いのも珍しくないことですが、お客様のお家は洋風の外観ですがお座敷もちゃんとあり、そのお陰でお座布団の注文もいただけることになりました。お座布団も日本の生活文化の一つとして後世に残ってほしいと布団屋目線で思うところです。
「後々のメンテナンスもしっかりサポートさせていただきますよ」とご説明して納品してきました。
ps:仕立て上がりの座布団の写真を撮り忘れてしまいました残念。