寝具とまくらの専門店 もりたけ
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2層キルト(ツインキルト)羽毛ふとんて暖かい?

     2022/12/06   お布団豆知識      moritake staff

羽毛ふとんを買いにご来店されたお客様のお話しです。

Aさんは、羽毛ふとんコーナーで開口一番「二層キルトが希望なんです」と言われました。

理由を聞いてみると、立体キルト(1層)よりも暖かいと知人から聞いたので・・・ というお答えでした。

当店で現在店頭に出している二層キルトの羽毛ふとんは、羽毛ふとん全体の3割程度のアイテム数になっており、 各メーカーも必須でラインナップしています。

2層キルトは立体キルト(1層)に比べると確かに暖かいです
比較対象の条件として”同品質のダウン、同品質の生地を使用した場合”となります。
2層キルトは立体キルトと比べ保温力を高くするために立体キルトの弱点となる「厚い部分と薄い部分」のギャップを2層にすることで軽減し保温力を上げる効果を生みます。 ※下図参照

立体キルトのシングルサイズ羽毛ふとんは、羽毛充填量(吹き込んだ量)の標準は最近では1.2kg。 それに対して2層キルトは標準が1.3kgとなります。これは使用する羽毛の品質に由来します。

2層キルト羽毛ふとんの企画・開発の歴史
まずは販売価格の設定から始まります。
製造コスト・販売価格を安くしたい
→仕入れ原価の安い羽毛=サイズの小さい羽毛を使用しよう。
羽毛が小さいためカサ高・保温力は劣ってしまう
→カサ高と保温力を上げるための工夫をしなければならない。
2層キルトにして、暖まった空気をできるだけ滞留させたらどうか
→かさ高が出ないどうしよう。100g増量しよう。
研究開発の末に製品として完成!

となります。ですから一部例外もありますが、2層キルトの羽毛ふとんは低価格帯に多くラインナップされ、実売価格で10万円を超える羽毛ふとんではあまり見かけません。
端的に言うと、高品質の羽毛を使用した場合、側生地を二層にしなくても1.2kgの充填量で十分なカサ高と保温力が確保できるので、わざわざ2層にする必要がないんですね。

◎世間的には”2層キルトは暖かさも2倍”だとか”+2℃の暖かさ”なんて誇張表現も見られ購入する際にはとても魅力的に感じますが、2倍なんてことはあり得ませんし+2℃の暖かさと言われる検証結果も定かではありません。
二層キルトの羽毛ふとんは、小さめの羽毛を使用し製造コストを抑えつつ、一定の保温力を確保して快適に使える、側生地の工夫の一つとご理解下さいね!

2層キルトのデメリット
立体キルトに比べ2層キルト羽毛ふとんは重くなる
2層キルト羽毛ふとんの場合、2段に仕切るため中生地分約の重さ800g~1200g程度+ダウン増量分の100g、合計で1200g(1.2kg)程度重くなります。
羽毛ふとんの特徴は”軽さ”ですから製品重量という視点からみると逆向きなんですが、販売価格/保温力/製品重量のバランスを取りつつマーケットに挑むメーカーさんの工夫と言えます。
ただし、羽毛ふとんを使われている高齢の方から「とにかく軽い掛けふとんが欲しい。今つかってる羽毛ふとんも重く感じて・・・」と言われるお客様が多くなりました。そのようなお客様には2層タイプはお勧めできませんし、2層タイプを使われている場合は立体キルトにお買換えをお勧めしています。

○リフォームについて

リフォームする場合、中の羽毛を使って側生地を新しくする場合は2層キルトではなく立体キルト
2層キルトの羽毛ふとんをリフォームされる場合は立体キルトになりますのでご了承ください。

ということで、Aさんには2層キルトのご説明をしてご理解いただいき、2層キルトタイプ39,800円の羽毛ふとんをご購入していただきました。
ご購入の際には”軽さと保温力と価格”を天秤に掛けてご検討下さい。
以上、2層キルト羽毛ふとんのお話しでした(^^)/

※2月18日のブログで、キルトの種類についてアップしてありますので、そちらも参考にして下さいね!

http://www.moritake.jp/diary-detail/113

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