寝具とまくらの専門店 もりたけ
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50年前の古布団の打ち返し仕立て直しのご注文!

     2020/08/12   スタッフブログ      admin@moritake

お預かりした掛けふとん

 

毎年7月から8月は、お布団のリフォームや丸洗いをお引き受けしておりますが、先日70代半ばのお客様から羽毛布団の丸洗い、古布団の打ち返し、不要布団の処分をご注文いただきました。古布団の打ち返し仕立て直しは、約50年前の嫁入り布団とのことなので、思い切って処分されたらどうでしょう?とご提案すると「母が私の嫁入りに用意してくれたものだから捨てられない」とのこと。お気持ちは分かりますがお布団としての機能は相当劣化してますから処分された方が良いのですが・・・。とお伝えし、それでもお客様の意向が第一なので代案として「敷布団は生地は残し廃棄、掛け布団は夏掛けに仕立て直しを」とご提案しお客様にもご納得いただきました。

綿わた(このお布団は綿100%)の場合、20年も経つと綿本来の吸湿/発散性や弾力性の経年劣化も進み、表現は悪いですが”布団の形をした布団の様なもの”と考えるのが”布団屋”として一般的です。まして50年ともなると・・・・。

最上級と思われる中わた

お預かりした布団※写真1 を持ち帰り生地を剥がして診断すると、殆ど使用してなかったとはお伺いしていましたが、保管状態がとても良く、私の見立では最上級の綿で仕立ててあり、程度も50年経ったとは思えないほど良い状態です。※写真2 これなら問題なく打ち返して仕立て直しが出来ると判断しました。
生地についてもしっかりと張りがあり劣化もあまり見られないので問題はありませんが、普通に洗うと”色落ち”しそうな様子なので要注意です。

また、仕立ての最後に綿切れや綿寄りを防ぐために真綿(※蚕の繭から作る”わた”=シルク)を挽いて覆うのですが、これが実に丁寧に何層にも施され(見た感じの推測です)、表生地に張り付いて布団わたと生地をしっかりと密着させる当時の高い技術がうかがえます。※写真3

生地と中わたを密着させる真綿挽き

この後は丸洗いで綿の洗浄をして、綿の打ち返し・仕立て直しと工程が進みますが、きっと素晴らしいお布団に仕上がると思います(へへ)!

毎年リフォームシーズンになると「両親が用意してくれたお嫁入布団だから捨てらないけどどうしましょう?」とお問い合わせがあります。
当店では今回の様に夏掛け布団やお座布団にリフォームをご提案したり、中には「生地を使って衣服を作るから生地だけ剥がして」と言われたお客様もいらっしゃいました。当店ではどの様にも対応させて頂きますのでお気軽にお問い合わせを(へへ)!

ps:布団屋として私の持つ”古布団打ち返し”の概念を覆す衝撃的な日になり、お客様に大変感謝しております(笑)
ps2:やはり側生地は”色落ち”する生地で、クリーニング屋さんも色止めの工程を入れたそうです。この当時の緞子(どんす)生地(嫁入り布団によく使われた生地)はほぼ色落ちするので注意が必要です。
ps3:ホームページを閲覧された知り合いから「写真1の、昔の布団のイメージにある”あのエリの部分”は一体ナニ?」と聞かれました。
これは”別珍(べっちん)の襟布(エリフ)”と言うもので、使用しているとエリ周りが汚れるため、別珍(綿ビロード)の布を首が当たる部分に簡単に縫い付けて、”襟布だけ外して洗う”という使い方です。普段使いのお布団は普通の布を使い、婚礼布団だから高級生地の別珍を使いました。
布団カバーが存在しない遠い昔の使い方なので、50年前には布団カバーはありましたから不要なんですけど、当時の名残で嫁入り道具としての緞子の布団には”別珍の襟布を付けるのが当たり前”として当店でも仕立ての最後に縫い付けていましたよ!
時折「羽毛布団から毛がででくる」と高齢のお客様から言われ現物を見させていただくと、80代以上の方の多くが羽毛布団にフェイスタオルを襟布として縫い付けてしまい、その針あなから羽毛が噴き出していました。”掛け布団には襟布を縫い付けるもの”という若い頃の固定観念はなかなか変えられないものですね。

 

 

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