とうとう今年も最後の12になりました。
寒さも一段と厳しくなりますますお布団が恋しいシーズンです。
そして今年最後の西川創業450周年記念セールが本日より開催です。
お買い得商品満載で皆様のお越しをお待ちしております!!
さて、本日起こしのお客様に羽毛布団の品質に関わる表示の「ダウンパワー」についてお尋ねがありました。
内容を分かりやすく言いますと
「ダウンパワーが多いほど使用しているダウンの質が良いということなんだけど、ダックとグースで品質が違うことに対しての関連性はどうなんですか?」
なかなか難しい質問です。そしてこの方はかなり羽毛について深い知識をお持ちで驚きました(汗)
まず前提としては、ダウンのクォリティは様々な条件で変わりますので、一般論としてご理解ください。
ダウンの形状はダックとグースでは微妙に違い、この違いによりグースの方がより保温力が高いとされています。
ですから、同じダウンパワーであれば間違いなくグースの方が保温力が高いと言えます。
しかし、ここで誤解が生じます。
高品質のグースダウンになると、それ自体がとても柔らかく、JIS法に則った計測方法をすると、同じ重量のダックとグースダウンを規定の容器に入れたときに、グースダウンの方がカサが高いのに、重りを載せると、ダックダウンより沈み込みが大きくなり、ダウンパワー表示はダックよりも低くなることもあり、サーモグラフィーで温度計測をするとグースの方が保温力が高い、との結果も出ているようです。
ですから先に述べたように、ダウンのクォリティーは様々な条件で変わりますから、ダウンパワー表示も”目安の一つ”と考えて頂ければ良いのかなと思います。
もう一つ、羽毛ふとんで保温力を高めるのに欠かせない物は、側生地の品質です。
柔らかくて軽い素材の方が、ダウンの保温力をより引き出すことができますから、一概にダウン率、ダウンパワーでの比較はできないのでこちらもちょこっと頭の隅にでも甥と居て下さいね!